鳥羽日記

なんとか亭日乗

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2021-01-01から1年間の記事一覧

とっくのとうに神は死んでいる

今週のお題「下書き供養」 下書き供養というのがお題らしい。眠れないので、ついでに下書きの中に眠っていた、タイトルくらいしかまともに書かれていない記事を掘り出してきた。このタイトルからどう掘り下げるつもりだったのか、皆目見当もつかない。しかし…

孤独感マシマシつらめマシ

案の定ブログの更新が滞ってるので、仕方なく漫然とTwitterを徘徊している。 しかし楽しくない。フィルターバブルに閉じこもらないよう可能な限り幅広い思想の持主をフォローした筈なのだが、日夜政権批判ばかりをする方、ほんの一行程度の文章を何度も投下…

リマインド、もとい言葉たちの反逆

masamichi-toba.hatenablog.com masamichi-toba.hatenablog.com 以上の二つの記事は私の罪を暴き立てるものである。と言うのも、上記の記事のどちらとも続編を匂わせておきながら、現時点で一文字も書き進めていないし、まして構想すら練っていない。つまり…

Twitterはじめました

そういうお知らせです。 サイドバーの方にフォローボタンも追加しましたが、何故だか右側に少しだけはみ出すというみっともない状態になってしまいました。よろしければ修正方法を教えていただけると幸甚です。

盾であり、剪定ばさみであり、剣などでないもの

フェルナンド・ペソアの『不穏の書、断章』(平凡社文庫)を読んだ。箴言めいた断章の一言一言が突き刺さる。「あらゆる詩はいつも翌日に書かれる」「我々は物語をかたる物語、無なのだ」「人生とは感嘆符と疑問符のあいだでためらうことだ」。このようなアフ…

懺悔 済んではいけないべや!

最近割に多忙でブログの更新ができていない。言うなればこれは生存報告というやつである。懺悔。懺悔懺悔。 大したことを書くつもりでもないのだから、TwitterなどSNSをやってはどうか? それも考えてはみたが、ここ最近のTwitterのトレンドを見るに、こんな…

ねむけ

書店に行くと井上雅彦ら実力作家らのアンソロジー『さむけ』をよく目にする。表紙が黒字に白抜きの著者名と四角い枠内のタイトルだけなので、結構目立つのだ。……まぁそれだけの話だ。 一体なぜこんな話をしたのか。それはこういう次第である。一週間程度更新…

プロテスタンティズムの倫理にプロテスト

タイトルで驚いたかと思われるが、私はカトリックではないし、なんなら初詣とかハロウィンとかクリスマスとか、世俗化され切った元宗教的行事に潮流に乗るまま参加するただの凡夫である(ハメは外さないようにしている)。それよりも、問題なのは『プロ倫』だ…

「大人の階段を上る」という構造に気づく

今週のお題「大人になったなと感じるとき」 今週のお題というものに初めて挑戦する。 しょっぱなから面倒くさいことを書かせてもらうが、大人/子供の二元論的価値観からの脱却、それこそが「大人」というプロセスなのではないか。すなわち、20歳を過ぎたら一…

「パラサイト 半地下の家族」評価の評価、座標軸が少ない観客の怠慢について、今一度再考を

1.金曜ロードショーよ、もっと洋画を放送して 金曜ロードショーでポン・ジュノ監督作「パラサイト 半地下の家族」が放送されている。カメラワーク、軽妙な科白回し、観客をグラグラ揺さぶりにかかる展開、などなど評価すべき点は多岐に渡るが、いずれも既に…

聖別とのろいとまじない(序?)

ホラーやファンタジー作品において、非異常的な物品が異常性を帯びる、つまり聖別されることについて考えている。 例えば清水崇監督作の「輪廻」において、過去に起こった事件と現在を繋ぐ媒体として8ミリカメラが登場する。物語に関わる際の演出や内部に録…

義務レットには早すぎる

明けましておめでとうございます。今年もまたよろしくお願いします。 新年は何かしら世界的な文学作品を読みながら迎えるということは前にも記した通りだが、予定していたバルザックではなく、ダンテの『神曲 地獄篇』を読むことにした。河出文庫の平川祐弘…