鳥羽日記

なんとか亭日乗

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とっくのとうに神は死んでいる

今週のお題「下書き供養」 下書き供養というのがお題らしい。眠れないので、ついでに下書きの中に眠っていた、タイトルくらいしかまともに書かれていない記事を掘り出してきた。このタイトルからどう掘り下げるつもりだったのか、皆目見当もつかない。しかし…

孤独感マシマシつらめマシ

案の定ブログの更新が滞ってるので、仕方なく漫然とTwitterを徘徊している。 しかし楽しくない。フィルターバブルに閉じこもらないよう可能な限り幅広い思想の持主をフォローした筈なのだが、日夜政権批判ばかりをする方、ほんの一行程度の文章を何度も投下…

リマインド、もとい言葉たちの反逆

masamichi-toba.hatenablog.com masamichi-toba.hatenablog.com 以上の二つの記事は私の罪を暴き立てるものである。と言うのも、上記の記事のどちらとも続編を匂わせておきながら、現時点で一文字も書き進めていないし、まして構想すら練っていない。つまり…

Twitterはじめました

そういうお知らせです。 サイドバーの方にフォローボタンも追加しましたが、何故だか右側に少しだけはみ出すというみっともない状態になってしまいました。よろしければ修正方法を教えていただけると幸甚です。

盾であり、剪定ばさみであり、剣などでないもの

フェルナンド・ペソアの『不穏の書、断章』(平凡社文庫)を読んだ。箴言めいた断章の一言一言が突き刺さる。「あらゆる詩はいつも翌日に書かれる」「我々は物語をかたる物語、無なのだ」「人生とは感嘆符と疑問符のあいだでためらうことだ」。このようなアフ…

懺悔 済んではいけないべや!

最近割に多忙でブログの更新ができていない。言うなればこれは生存報告というやつである。懺悔。懺悔懺悔。 大したことを書くつもりでもないのだから、TwitterなどSNSをやってはどうか? それも考えてはみたが、ここ最近のTwitterのトレンドを見るに、こんな…

ねむけ

書店に行くと井上雅彦ら実力作家らのアンソロジー『さむけ』をよく目にする。表紙が黒字に白抜きの著者名と四角い枠内のタイトルだけなので、結構目立つのだ。……まぁそれだけの話だ。 一体なぜこんな話をしたのか。それはこういう次第である。一週間程度更新…

プロテスタンティズムの倫理にプロテスト

タイトルで驚いたかと思われるが、私はカトリックではないし、なんなら初詣とかハロウィンとかクリスマスとか、世俗化され切った元宗教的行事に潮流に乗るまま参加するただの凡夫である(ハメは外さないようにしている)。それよりも、問題なのは『プロ倫』だ…

「大人の階段を上る」という構造に気づく

今週のお題「大人になったなと感じるとき」 今週のお題というものに初めて挑戦する。 しょっぱなから面倒くさいことを書かせてもらうが、大人/子供の二元論的価値観からの脱却、それこそが「大人」というプロセスなのではないか。すなわち、20歳を過ぎたら一…

「パラサイト 半地下の家族」評価の評価、座標軸が少ない観客の怠慢について、今一度再考を

1.金曜ロードショーよ、もっと洋画を放送して 金曜ロードショーでポン・ジュノ監督作「パラサイト 半地下の家族」が放送されている。カメラワーク、軽妙な科白回し、観客をグラグラ揺さぶりにかかる展開、などなど評価すべき点は多岐に渡るが、いずれも既に…

聖別とのろいとまじない(序?)

ホラーやファンタジー作品において、非異常的な物品が異常性を帯びる、つまり聖別されることについて考えている。 例えば清水崇監督作の「輪廻」において、過去に起こった事件と現在を繋ぐ媒体として8ミリカメラが登場する。物語に関わる際の演出や内部に録…

義務レットには早すぎる

明けましておめでとうございます。今年もまたよろしくお願いします。 新年は何かしら世界的な文学作品を読みながら迎えるということは前にも記した通りだが、予定していたバルザックではなく、ダンテの『神曲 地獄篇』を読むことにした。河出文庫の平川祐弘…

コンテンツを貪る

1.一年 2020年は、結局コロナウイルスに振り回される一年となってしまった。感染者およびその周辺の方々の痛苦は勿論のこと、人々の間で要らぬ分断が発生していったという点で非常に悲しい。 外出自粛の機運の中で何かできることはないかと思って始めたこの…

グロテスク・パレード

ヴォルフガング・カイザー『グロテスクなもの』を読んでいる。ボッシュ、地獄のブリューゲル、ポー、ホフマンら芸術界の巨匠を通じて「グロテスク」という言葉に秘められた深淵を解き明かそうという書物だ。集中しないと目が滑ってかなわない。ひとまず半分…

思索だってコストがかかる

適当なことを書いてきたが、特に毎日更新する縛りを設けてブログを始めたわけでもないので、これ以後更新の頻度が落ちることと思う。それも仕方ないことだ。考えることは非常に疲れる。 それはさておき、昨日はフケーの『水の精』を読んだ。いや馬鹿にならな…

今年はどうしようか

毎年、新年は何かしらの世界的な文学作品を読みながら過ごすことに決めている。映画を観ながらとかアニメを観ながらでも良さそうなものだが、私にとっては本で年の瀬を迎える方が性に合っているようだ。 それでは、今年は何を読もうか。去年はアジェンデ『精…

主〇主義的オタク

新旧オタクの違いは主知主義から主情主義へと変遷したことが大きいというTwitterのつぶやきを見た。ここの「オタク」は飽くまでサブカルを焦点としてコンテンツに熱を上げる人々のことを指すとし、言葉の独り歩きの結果生まれた中毒とかフリークとか○○主義者…

保留の美学

今日、『テクノロジーの世界経済史』をKindleで購入した。ポイント半額還元セール中だったため、総額だいたい1700円くらい戻ってくる。嬉しー。 よく「買わない理由が値段なら買え、買う理由が値段なら買うな」という文句が叫ばれるが、この場合は元々買いた…

サムーいギャグ

こう寒いと、アニメにありがちなカチンコチンに凍り付くギャグ的な演出が思い出される。ポケモンで言うならばれいとうビームを食らった後のあれだ。この演出なのだが、実際のところ人間が氷漬けになると一瞬にして死んでしまうらしい。血管や臓器、脳まで凍…

落下しておやすみ

近ごろ眠れない夜が続いている。そんな中で現在放送中のTVアニメ「魔王城でおやすみ」を観るとなんだか眠る力というか、力んだら余計眠れなくなるのではないかという疑問は湧いてきそうだが、とにかくそういったパワーが湧いてくるのだ。といっても流石に丑…

船を漕ぐ人たち

思えば、ロシアは歴史的に船を漕いでいたような国なのだ。民族的、自然的な意味での絶海をもがきながら渡っている。時に荒波を切り裂き、時に転覆し、そして今も船を漕いでいる。そんな国がロシアなのだろう。 という訳で、ロシア現代思想についていろいろと…

楕円形人生、ソラリス的人生、海からは語り得ない何物かが湧いてくる

1.もう二冊ぐらいは 花田清輝の『復興期の精神』を講談社文芸文庫で読んでいる。これもKindle Unlimitedで無料で読める一冊だ。講談社文芸文庫には他にも花田の評論集があるものの、無料で読めるのはこれくらいか。ちょっと悲しい。もうちょっと無料で読み…

充電

ノートPCの充電が切れそうなので切れるまでの間に一本だけ記事を書き上げてしまうことにするすると時間の節約が肝心となるので可能な限り句読点は省略せざるを得ないのであって自然ポストモダン文学すなわちヴァージニア・ウルフめいた文章になってしまうこ…

次は何を読もう

タイトルの通りである。見切り発車で始めたブログではあるが、さて今後もKindle Unlimitedの本やそうでない本も適当に読みながらテキトーに論を展開しようか。すると自然に更新は不定期になってしまう。 うーんんん。とりあえずああいった論述は雑記コーナー…

『ロレンザッチョ』時間論――断絶としての時の生き方、父よ時間に引き戻せ、さて去勢の時間である

1.前置き Kindle Unlimitedに入会した。ついでにブログも立ち上げた。折角なので読んだ本の内容でも適当に書き綴ろう。前置き終わり。 2.なんやかんやで Kindle Unlimitedでは光文社古典新訳文庫や講談社文芸文庫を無料で読むことができる。古典文学となる…